ティーローズには大まかに分類して、2タイプの樹性があります。
1. 横張り性で枝が良く分岐する、小枝が多いタイプ
2. HTに準じて直立性で、枝が太く樹高が大きくなるタイプ
デュシェス・ドゥ・ブラバン、マダム・アントワ・マリ、アルシデュック・ジョゼフ、
クレメンティナ・カーボネリ等は1のグループ。
バロンヌ・アンリエット・ドゥ・スノイ、マリー・ヴァン・ウット、
ティプシー・インペリアル・コンキュバイン、カトリーヌ・メルメ等は2のグループ。
また勿論1と2の中間のタイプの品種もあります。
ペルル・デ・ジャルダン、レディー・ヒリンドン、ミセス・フォリー・ホッブズ、
ミセス・B・R・カント等です。
1のタイプの剪定法は…
まず弱い枝や古い枝は全て元から取り除いた上で、主枝は元気の良い若い枝中心に、
またベイサルシュートも勿論の事5〜6本選んで下さい。
その上で、現在の全体の樹高の半分位を目安に、高さを調節する具合に剪定を加えて下さい。
尚このタイプは本来大変多花性ですので、ふところ枝(内側に伸びる枝)は勿論取り除かなければ
なりませんが、それ以外のまだ勢いのある小枝は長さを3分の1程度に切り詰めた上
出来るだけ残す様にしましょう。 春の一番花を出来るだけ賑やかに咲かせるためです。
2のタイプの剪定法は…
HTに準じて頂いて差し支えありません。
ただ、第1回目は樹高は半分程度以上になる具合に御願い致します。
Teaは強剪定しても、それだけ花が大きく立派になる事は殆どありません。
そんな意味で、HT標準よりも若干枝数を多めに残す様にすると、本来の多花性の特徴を
上手く引き出す事が出来ます。