葉に黒い滲んだ様な円形のシミが出来て、シミの外側が黄変していませんか?
もしそんな症状が散見出来る様でしたら、落葉の原因は『黒点病』に冒されているためと疑って下さい。しかしそんな滲んだ黒いシミでは無く、葉の表面のみ擦れた様な黒いシミが認められ、
且つ下葉のみが黄変して落葉している場合は、単に暑さのための生理現象と考えて下さい。
高温の日が続くと植物全般に云える事ですが、
植物は葉の蒸散作用を強化して周りの温度を低くして、自らの身を守ります。
しかしやがてそんな日が幾日も続くと、蒸散作用のための根からの吸水が
間に合わなくなり、薔薇は下葉から葉を落葉させて蒸散と吸水のバランスを保って
活動を弱め、涼しくなる日を待つのです。これを夏眠とも云われています。
この時折角展開し始めた新芽の伸張も滞り、最悪の場合先が枯れる事もあります。
また付いている葉の表面も、強烈な陽射しでどんどん黒く変色して行きます。
何れに致しましても、この場合は秋になればきっとまた元気になるはずです。