すでに春に苗を地植えに為さっているのでしたら、
年の暮れには根は地中深くまで十分に張っているはずです。
従って厳寒期に寒さで土が凍み下がってても、根のある深さ全体まで
凍り付く事はまずあり得ませんので、それ程御心配要りません。
ただ問題は根より地上部で、Bourbonの幾つかの品種
(例スヴェニール・ドゥ・ラ・マルメゾン)やChina、Tea等の品種の幾つかは、
寒さが非常に厳しい年は幹が凍裂し、そこから黒く腐りが入って
春までに枯れ死する事が稀に起こります。
やはり株元には藁で厚くマルチングを施し、地上部も可能な限り藁束で
しっかり防寒する事を、ぜひ御勧めします。
尚、日本の原種・1季咲きのガリカ・ダマスク・アルバ等、またHPの殆どの品種は
マルチング無しでも十分越冬可能です。
また剪定は‥ソメイヨシノの開花が4月下旬になる地方の場合、
バラの芽が伸張し始める3月下旬〜4月初旬頃を目安に御願いします。
性急に早い時期に剪定を施しますと、選んだ先端の芽がその後の寒さでダメージを受け、
開花時にブラインドになる場合があり、その分開花が遅れるからです。